「目が痛い、肩が重い、もう仕事したくない……。」
パソコン中心の生活にシフトしたとき、真っ先にぶつかった壁でした。
20代なら一晩寝ればリセットできた疲れも、30代、40代となるとそうはいきません。
いかに翌日に疲れを持ち越さず、快適に過ごせるかどうか。
これが、長く長くデスクワークを続けるための必須条件だと痛感しています。
大切なのは、疲れのサインに気づける身体をつくること。
今回は、これまで3,000人の足を触り、身体の声を聴き続けてきたリフレクソロジストとしての知見と、私自身の切実な実体験をもとに、疲れにくい身体作りについてお話しします。
パソコン作業の目の疲れ対策|眼精疲労を防ぐために最初にやったこと

1年前まで現場仕事がメインだった私にとって、パソコンの画面を見続けるダメージは想像以上でした。
数か月で瞼が赤く腫れ、翌朝は目ヤニで目が開きません。「物理的に仕事が続けられないのでは」と焦りました。
先輩ライターに相談したところ「ブルーライトカットメガネを使うといいよ」とアドバイスをもらいましたが、もともと視力が弱い私にとって度付きのブルーライトカットメガネは高価です。
買い換えると高くつくので、まずはモニターに直接貼るタイプのブルーライトカットシートを導入しました。あまり期待していなかったのですが意外と良くて、使い始めてから眼精疲労がかなり和らぎました。
今でも疲れすぎるとまぶたが腫れてくるので、「無理しすぎているサイン」として身体を休ませるためのバロメーターになっています。
目が疲れてきたら遠くの山や足元の花をぼーっと眺めるのが、一番良い目の薬であり気分転換です。
デスクワークの肩こりは手が原因?指先の疲れをほぐすケア方法

デスクワークをしている人で「首や肩が凝った」と気づく方は多いですが、手や指先の疲れは意外と自覚されていないと感じています。
これは整体院に来るお客さんを見ていて気づきました。
特にパソコンをよく使う方は、手首から肘にかけての筋肉が共通して硬くなっています。マウス操作やクリック動作で繰り返し使われるこの部分を、日常的な動きからイメージして私は「クリック筋」と呼んでいます。
この筋肉が緊張すると負担が肩や首まで連鎖して、肩こりや首の詰まりにつながります。
外でパソコン作業をしている人を見ると、マウスなしのキーパッドだけで細かな操作をしている方も見かけますが、よく手が疲れないなと思います。私もチャレンジしてみたのですが、力みすぎて1時間ほどで手がつりそうになりました。操作に慣れていても日々溜まった手の疲れは侮れません。
手は「第二の脳」とも言われていて、施術で手をほぐして刺激を与えると、視界が明るくなったり、顔が上がったりする方も少なくありません。
肩こりは首や肩の筋肉の緊張が原因であることはもちろんですが、腕や指先からの疲れと負担も大きく関係しています。
私が日常で取り入れている手のケアは、どれも1〜2分でできる簡単なものです。
- 手のひらをゆるめる
手首から先の力を抜き、ぶらぶらと10〜15秒揺らす - 指を1本ずつほぐす
指を根元から軽くつまみ、5秒ほどかけてゆっくり引っ張ったり、軽く左右にねじる - 手首を回す
湯船や休憩中に、手首をゆっくり5回ずつ回す(左右)
ポイントは、「伸ばす」よりも力を抜くことです。
緊張している指先をゆるめるイメージで動かすだけでも、首や肩の詰まり感が軽くなります。
デスクワーク環境が整わないときの対処法|どこでも疲れにくく働くコツ

パソコンで仕事が完結するようになれば、どこでも働けます。しかし、行った先でいつも理想的な作業環境が整っているとは限りません。
私がパソコン仕事を始めたころはリゾートバイトで寮に住み込んでいて、家具も机もありませんでした。そこで実際に試した“どこでも使える”工夫がこちらです。
- キッチンの棚の上にパソコンを置いて作業する
- 畳に座るときは、座布団を二つ折りにしてお尻に敷く
- 出先のカフェで、あえて「硬い椅子」を選ぶ
例えばキッチンの棚で立って作業をすると、集中力が切れたときに足の疲れが「そろそろ動いた方がいいよ」という身体のサインを教えてくれます。
その後、簡易の机を借りて畳に座るようになっても、座布団を折りたたんでお尻の下へ。骨盤を立てて、腰への負担を逃がす姿勢を保てるように工夫していました。
今でも出先のカフェで作業するとき、あえて硬い椅子を選ぶようにしています。硬いことで身体が本来持っているセンサーが正常に働き、痛さや違和感があれば自然と姿勢を微調整してくれるからです。
環境を完璧にすることよりも、どんな環境でも身体からのメッセージをちゃんと受け取れる状態でいること。
それが、場所を選ばず働き続けるための土台になると感じています。
肩こりは悪いものじゃない?デスクワークでの正しい向き合い方

パソコン作業で気になりやすいのが、肩こりです。
肩甲骨の内側には目に関連する経絡が通っており、眼精疲労が影響が現れる場所でもあります。
でも“肩が凝ること”は悪いことなのでしょうか。
パソコンの仕事を始めた当初は「肩こりさえなければ」と悪者扱いしていましたが、今は自分を守るための大切なメッセージだと思っています。
身体はずっと同じ姿勢でいると血流が滞り、「異常事態かも」と私たちにサインを送ってきます。このサインに気づけるかどうかが、長くデスクワークを続けるためのコツだと思っています。
一番危険なのは、凝っていることにすら気づかない“麻痺”の状態です。肩こりを感じたとき「何のサインだろう」と一度立ち止まって、身体の声に耳を傾けてみてください。
デスクワークで疲れない身体の作り方|壊れない身体をつくる習慣

何かで成果を上げ続けている人を見ると、「続けられる環境」と「続けられる身体」を整えている人が多いと感じます。
20代のように若さと勢いだけで走り続けることが難しくなってくる30代・40代。疲れをゼロにしようとするのではなく、疲れのサインに早く気づける身体をつくることが、長く働き続けるための一番の近道です。
「人生のすべての資本は身体」という言葉を、デスクワークをするようになってからより深く実感しています。
まずは今日から「手首を10秒ゆらす」ことだけやってみてください。ほんの数秒でも、夕方の目の重さや肩首の詰まり方が変わってくるはずです。
もしそれすら面倒に感じる状態なら、すでに身体はかなり疲れているのかもしれません。

